【常に僕は作り手でいたい】大手ビール会社を退社し、ビールの聖地ベルギーで自社ブランド「欧和ビール」を立ち上げたヨーロッパ唯一の日本人醸造家今井さんに聞く好きな仕事で突き抜ける方法

 

こんにちは。

ドイツ留学中のびよんどです。

 

本日はベルギーに移住し、日本唯一のビール醸造家として独自ブランド「欧和ビール」を立ち上げた今井礼欧さんに取材してきました。

 

この記事でわかること

・ビールの聖地ベルギーで自社ビールブランド「欧和」を立ち上げるまでの経緯

・海外で突き抜けるということ

・自分のやりたいことで生きる人生を歩むには

 

などなど伺ってきました。

ブリュッセルに駐在している駐在員の方とサッカーをした後に取材したので、今井さんと僕はユニフォーム姿です。ご了承ください。

 

 

ヨーロッパ唯一の日本人ビール醸造家。

大手日本ビール会社でドイツ駐在を経て、スコットランドに留学。ドイツとベルギーの蒸留所に技術者として務めた後、自社ビールブランド「欧和」を立ち上げ、独立。20カ国以上で販売中。

 

ビールは別に好きではなかった。コミュ力向上のためにお酒を覚えた学生時代

 

 

びよんど:

ベルギーで毎日ビールに向き合い続ける今井さんは、学生時代から常にビールのことを考えるビールが大好きな若者だったのでしょうか?

今井さん:

よく驚かれるんだけど、学生時代は別にお酒が特別好きというわけではなかったんだよ。ビールはそんな好きじゃなかった。でも、お酒詳しいとモテそうじゃない?

あと、僕は会話がすごく上手い方じゃなかったからお酒に詳しいとコミュニュケーションの幅が広がると思ってね。そこで、お酒を勉強し始めた。

びよんど:

そうなんですね。確かにお酒詳しい人って同年代にも異性にも人気があると思います。

今井さん:

僕が学生の時は丁度Jリーグが開幕してさ。お酒を囲みながら、サラリーマンや学生や起業家などいろんな人が集まってサッカーに熱狂できるスポーツバーを作ろうと試みたんだよね。

出張バーテンダー事業も立ち上げて、結婚式場などに出向いていたよ。

びよんど:

その時から、お酒関連でビジネスの仕組みを作っていたんですね!出張バーテンダーってモテそうな雰囲気しか感じないです(笑)

 

大手のビール会社就職。ドイツの海外駐在へ

 

 

びよんど:

大学卒業後はいきなり起業ではなく、大手ビール会社に就職されたんですね。

今井さん:

新卒じゃなきゃ入れない企業だと思って、とりあえず入って損はないと思ったので就活したんだよね。その時から、そのうち独立したいと思っていた。

入社式にいきなり遅刻して、一人だけ別室で幹部に怒られて、その時は社会人1日目でいきなりクビになって独立するのかってヒヤヒヤしてた(笑)

びよんど:

大胆ですね(笑)新卒で大企業に入ったメリットはありましたか?

今井さん:

ドイツ駐在に行かせてもらったのが大きかったね。

会社のお金で海外に行かせてもらえるのはやっぱり大きいよ。

びよんど:

初めから駐在を意識していたんですか?

今井さん:

僕がいた部署にはもともと駐在がなかったんだよね。だから、ギラギラ狙ってたわけではなかったんだけど、

ポストができたときに、卒業旅行でヨーロッパのビールのお店、工場をめちゃめちゃ回って体験談とともに記録しておいたんだよね。英語力も周りよりあったから、それが評価されてトントンっと決まったんだよね。

 

作り手になりたい。会社をやめ、スコットランド留学

 

 

びよんど:

ドイツ駐在を経て、大手ビール会社を辞められたのですよね。そのきっかけはなんだったんだしょうか?

今井さん:

自分が作り手じゃないということに違和感が出てきたんだよね。

小さくてもいいから自分で作った物を売ろうと思い始めたんだよね。

びよんど:

なるほど、そういう「自分が作り手じゃない」感覚って大企業にいたらか感じたものだったのでしょうか?

今井さん:

例えば、僕の勤めてた会社のビールは多くの人が知ってるんだけど、(部署が違って)僕は作ってる人の顔も見たことがなかった。会社を作ったトップの人にも従業員が何千人といるから会ったことはなかったしね。

だからこそ、自分が作ったお酒をお客さんに届けたいと思うようになったんだ。

そこで、まずはお酒の作り方を学ぼうとスコットランドの大学院に留学に行ったんだよね。

びよんど:

なるほど。ビールというと本場のドイツを想像してしまいましたが、スコットランドだったのですね。

今井さん:

焼酎やウィスキーなどの勉強もビールと合わせてできたからね。その時は世界中のお酒を作りたいって思いが強かったんだよね。

 

研究者として活躍の場をドイツへ

 

 

びよんど:

その後も海外で活動を続けられたのですか?

今井さん:

そうだね。その後は、ドイツ駐在していたためドイツ語ができたのと、やっぱりビールを作ろうと思ったのでドイツで就活を始めました。

びよんど:

どんな就活だったのでしょうか?

今井さん:

車でドイツのビール工場を南北にかけてかたっぱしから回って行ったんだよね。アポなしで、電撃訪問してうまいと思えるビールの工場を探した。

レーゲンスウブルクという街の醸造所に技術者として就職が決まったんだ。

びよんど:

ワイルドすぎる就活ですね(笑)

 

ベルギーの蒸留場へ、そして独立へ。欧和ビールの誕生

 

 

びよんど:

スコットランドでの勉強を生かされたのですね。どのタイミングでベルギーに移られたのですか?

今井さん:

技術者としてドイツの醸造所にいたんだけど、そこはかなり伝統的な醸造所で、作る味は昔からずっと一緒だしこれからも変わらないということに気がついたんだよね。

自分がいなくてもその味は変わらないし、自分の存在意義ってなんなのかなと問いかけたこともあったよ。メキシコでテキーラ作りに行こうかなんてのも考え出したしね(笑)

びよんど:

やはり、日本時代から自分の手で作ったもので勝負したいという気持ちが強かったのですね。

今井さん:

なので、次はベルギーの素人経営に近い醸造所に行ったんだよ。

そこでは裁量権があって、自分のビールを作る場所を貸してもらって仕事以外の時間で「欧和」を作っていたんだ。もちろん、欧和の売り上げはその醸造所に渡すという形で。

びよんど:

その時から、今井さん自身の手で作りたいビールを作ることが叶い始めたのですね。

今井さん:

そうだね。2年くらい経つと、その蒸留所がでかくなっていってて、ここが頃合いかなと思い独立することにしました。

幸運にも今使ってる工場を貸してくれる方がいて、そこでゴリゴリ作り始めたね。

今ではありがたいことに、規模が大きくなったので新しい醸造所も借りています。

 

海外で突き抜けられてると思う理由

 

 

びよんど:

欧和ビールはビールの聖地ベルギーで受け入れられ、日本含め世界中のいろんな展覧会や講演のスケジュールでパンパンの今井さんは、ヨーロッパで活躍する日本人の中でもかなり自分の好きなことで成功している方だと思います。

ここまで突き抜けられているのはなぜでしょうか?

今井さん:

自分の作りたいビールを作るために走り続けている点。これに尽きると思う。

びよんど:

かつてお勤めされていた日本の大手ビール会社並の規模にしたい、世界一のビールを作りたいなどの野望はあるんでしょうか?

今井さん:

それはあんまりないね。僕は作り手に徹したいんだよね。ビジネスとして拡大化させていくことをあまり目指してない。

突き抜けられてるのは、この作り手に徹したいと考えてるからかな。従業員も雇ってないし、一時家がなくて工場で寝泊まりしていたりすることもあった。それでもなんとか結果が出たんだよね。自分の作りたいビールが売れている。それで結果が出て生活できている。

単純に自分が諦める前にそれが達成できたから、続いてるとも言えるかもしれないね。

びよんど:

なるほど。作りたいという思いと、結果が出ないとご飯が食べれないという現実。その中で1人で結果を出している今井さんはすごいです。

今井さん:

試行錯誤してきたからね。独立する前もした後もいろんなことがあった。でもその自分が育っていった経験こそが財産だから。必ずそれが生きる時はあると思うね。誰でも。

 

まとめ

 

作りたいビールを作り、結果が出たから続いている。

1人でも自分のビール作りに徹する今井さんは、ビジネスマンというより、職人という印象を受けました。

「作りたいビールを作る」までの道のりで、大企業をやめ、スコットランドに留学し、ドイツとベルギーの蒸留所にも就職した。

その人生その時その時の今井さんの選択と経験が、今の欧和作りをする今井さんの財産なのだと強く感じました。

今井さん、ありがとうございました!

 

今井さんの欧和ビールを飲んでみよう

 

今井さんが作っている「欧和ビール」はこちらから購入ができます。

「欧和」「黒欧和」の醸造はヴァン・デン・ボッシュで行われています。また「梅・桜・柚子」ランビックは、デトロフ醸造所のランビックに日本の特産品をそれぞれ付けこみ造られています。

引用先:https://www.belgianbeer.co.jp/products/list.php?category_id=276

 

カメラマン紹介

 

今回にベルギーで三人の日本人の方に取材させていただいたのですが、同行してくれたカメラマンはうもん君です。

 

 

プロフィール:現在ベルギーに留学中。一年前にカメラを購入し、初心者向けのカメラに関する記事も書いています。

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ヨーロッパいる日本人の方を取材しています

 

インタビューワー募集

現在、ヨーロッパで活躍する様々な日本人の方に取材を行っています。

・ヨーロッパに移住済み

・ユニークな仕事をしている

・ヨーロッパを拠点にビジネスをしている

・ヨーロッパ大学に留学、正規入学している

上記に当てはまる方で、インタビューを受けてもいいという方は是非ともご連絡(ご紹介)いただきたいです。

宜しくお願いします。

 

取材歴はこちら

 

・高専からアーヘン工科大に正規入学された井上さん

【1000人に1人の事を成したかったらまず10人に1人の事を】ドイツ留学ラボの管理人でアーヘン工科大に通うせいじさんと飲みに行ってきた

2018.03.26

・インドネシア人の奥様と国際結婚されたブリュッセル駐在中の北谷さん

【インドネシアと日本の仲良しカップルに聞く】国際結婚のメリットとデメリットと本当に大切なこと

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ABOUTこの記事をかいた人

国際基督教大学(ICU)に通いドイツに留学している大学4年生です。 海外に行くハードルを極限まで下げる「独学のみで喋れるようになる英語学習」、「日本に疲れた人向けの海外ライフスタイル」、「海外留学、バックパック、インターン」の記事を書いていきます。 人の目を気にして何もできなかった高校時代の自分のような人が「自分の人生に可能性を感じまくり挑戦しまくる社会」を作ることが夢。 Twitterこちらからフォローお願いします。